2017年1月17日火曜日

22年

何をどうすればいいのかわからない、とにかくめちゃくちゃになった家の中。

これは現実なんだろうか、やっぱり現実なんだよなと、現実感の乏しいまま思っていた。

国道を西へ西へと向かうサイレンの音が、朝から晩まで、ほとんど途切れることなく聞こえていたのを、今でも覚えている。

あれから22年。

大切なものほど失われていく気がして、生き続ける方がよほど辛いんじゃないかと、正直思う時もあった。

それでも生きている。

楽しいことも、かけがえのない出会いもたくさんあった。

きっとこれからもそう。