2017年3月11日土曜日

紅白饅頭

卒業式のシーズン。
昨日仕事の関係でもらった紅白饅頭を、遅い朝食代わりにいただくことにした。

底面積がやや広いため、大きさの割にどっしりした印象で、指で軽く触れてみると、思った通り皮が乾いて固くなっていた。
表面を軽く撫でるように湿らせ、レンジで使える簡易蒸し器に少量の熱い湯を張って数十秒温めた後、蓋をしたまま少しだけ冷めるのを待って、でもちゃんとは待ちきれずに白い方から割ってみた。

水分を取り戻して、しっとりとした柔らかさともっちりとした弾力のある皮に、みっしりと詰まった漉し餡は、おそらく常温であればちょうどよい甘さ。

薯蕷饅頭の美味しさを実感するようになったのは最近のことだけれど、濃いめに出した煎茶が本当によく合う。

6年前、卒業を迎えるはずだった人達、それを祝福するはずだった人達を想う。